[30] こうして、女たちの決議は、『バイアグラを飲ませる』で一致しました。この間、ひろ君はベッドの上に腰かけさせられ、女たちから性器をもてあそばれています。 まるで、彼のオチンチンは、女性たち全員の共有物のような扱いでした。 母裕美子は、ハンドバックに忍ばせていたピルカッターで、今度はオレンジの錠剤を、四分割に割っていきます。 「割って飲んだ方が、効くから」 女医先生のアドバイスです。 わたしは、内心(本当にぜんぶ飲ませるのかな?)半信半疑でしたが、 榎本美沙子さんや小野りかさんも自前のピルカッターを使ってどんどん作業を進めて行きます。 その間、他の女たちは、彼をしっかり捕らえ、ベッドから逃げられないようにしています。 はな歌まじりに、女たちは準備を進めて行きました。 「ゆるして下さい…………」 弱々しく、彼が言いました。 「フフッ……あんたのオチンチン、どうなっちゃうのかしらね」 小宮さなえさんと、榎本美沙子さんが、彼の両脇に座りました。 「真保……たすけてくれ……」 彼が哀願しました。 しかし、真保ちゃんは、なにも答えず、朝日奈泰子さんと紅林央子さんの背中に隠れてしまいました。 「勝手に真保ちゃんに話しかけるんじゃないの」 越石さくらさんが、彼をベッドに押し倒しました。 「あんたは、妹と、その友達を、レイプしたの!自分の欲望のために、2人の女の子に、一生取り返しのつかない傷を与えたのよ。いいわね!!」 「準備できたわよ」 女医先生が、榎本美沙子さんが空けた彼の隣のスペースに腰かけました。紙の上に"サヴィトラ"を乗せています。 西脇佐和子さんが、ベッドによじ昇り、彼の背中から首に腕をまわしました。 「い、いやだ!!!!」 「ほら、お水」 母裕美子がペットボトルのミネラルウオーターを西脇佐和子さんに渡しました。 彼は口を閉ざし、反抗的な目で睨みました。 「おくち、あけなさい!!」 母が、彼の頭髪をつかんでゆすります。 彼は、固く結んで、口を開きません。 「押さえ込んで、無理やり飲ますわよ!!」 「飲まねえよ!」 彼も、反抗的な口をききます。 すると、女医先生は余裕たっぷりに、 「飲まないなら、お湯で溶かして、浣腸器でお尻から飲ませるよ」 と、言いました。 「あははは、そんな手があったか」 榊美華さんが手を叩きました。 「その方が、効果があらわれるのも早いしね」 「……ちくしょう……」 泣きべそです。 「準備して」 女医先生が言うと、女たちが、わっと、彼のからだをベッドに押し倒しました。 人数まかせ、力まかせに、開脚ポーズをとらせます。 女医先生が、彼の花びらに、指をあてがいます。 「わたしのカバンに、生理食塩水のパックがあるから、出してくれます?」 女子大生の上原絵里奈さんが、鞄に手を伸ばします。 「これですね」 「わ、わかった……やめて下さい!!!」 前にお尻の穴をレイプされた経験が効いているのか、あっさりと、彼は降参しました。 「それじゃ、飲んでもらおうか?」 越石さくらさんが、紙コップを握らせました。 「できるだけ吸収よくしないとね♪」 アイリスユンが言い、自分の飲みかけのポカリスウェットをじょぼじょぼと注ぎました。 「さ、飲んで」 「もう、待ったなし!」 「お尻から飲まされたいの!?」 「ほら、あーんしてごらん」 榎本美沙子さんと西脇佐和子さんが、彼の頭を押さえ込みました。 小宮さなえさんが、A4用紙を▽に折り曲げて、"サヴィトラ"を彼の口へ、ザーッと流し込んでしまいました。 正直に言うと、ちょっとこの辺から、わたしたちの正常な感覚がくるい始めていたかもしれません。 圧倒的に優位な立場で、若い男の子を、好きにいたぶれるということが、 私たちの中にある嗜虐的な感性を呼び覚まし、若干理性が退化したと思います。 女権委員会の制裁は、まるで男に生まれてきたこと自体が罪、というように、徹底した"男性性の否定"が行われるのでした。 それは逆に言うと、徹底した"女性性の肯定"であり、自分たちの行為の正当化でした。 そして、そのためには、責めの側に加わる女性は大勢いた方がよいということでした。 私は午後からお仕事がありましたが、同じくOLの松浦希亜さんが最後までいるというので、私も残ることにしました。 お仕置き最中に勃起してしまったひろ君の罪は、ぬぐい去ることができないようでした。 |