ここでは密かにm要素(=S要素)のある書籍、漫画、映画などをご紹介しています。
コンセプトは、
『著者がSM要素を意識していないか、多少意識していたとしても、そのものズバリではない(SM要素がメインではない)書籍又は映像』
であって、読み手の趣味・嗜好次第では、けっこう萌えるぞ!……というものです。
“そのものズバリ”のAVなどは、他に詳しく紹介されているサイト様があるので、そちらをご覧頂ければと思います。
ご紹介 | まず、タイトル自体が、ものすごく私の"ドエム心"をくすぐってやまない。 「優しい去勢」ってなんだろう?? しかも、それを女性が書いているとは……。まてよ、あえて「優しい」と言うことは、 裏を返せば、「優しくない去勢」というのも、当然、想定した上でのことなんだろうか。 優しくない、厳しい去勢。それは、すなわち、痴漢や性犯罪を犯した男を、徒党を組んだ女性たちがひっとらえ、嫌がって暴れるのを、力づくで制圧し、衣服をはぎ取り、無理やり男性器を切除するという、去勢方法のことを指すはずだ。 もちろん、作者はそのことには言及していませんが、「厳しい去勢」を念頭に置いて、はじめて出てくる「優しい去勢」という概念。そこに、淫猥さを感じ、身もだえするほどの興奮を覚えるのですね。 エッセイは、「女は男をレイプするか?」「マゾヒストの悪意」「レズビアン・フェミニズムとSM」など、非常に興味深いものが多数収録されています。 ちなみに、「女は男をレイプするか?」の中で、著者は、時代が進化(深化)して女性が抑圧から解放されればされるほど、「かえって女による性的攻撃は減るだろう」と結論づけています。なぜなら、男が女性をレイプするのは、幼少時代に刷り込まれた性愛における受動性ゆえという仮説があることを紹介し、そうであるならば、現状、「女が年下の少年に性的攻撃をしかけるのもまた、誰かに刷り込まれた受動性のゆえだとも言える」からである。この論考は、なかなか説得的だと私は思います。 そうすると、薄っぺらい近未来SFで、女性が支配するようになると逆レイプが当たり前に生ずるかのような記述が見られることがありますが、そのような妄想は、間違いだということになってしまいますね。 この著者は、読み手を選ぶことは間違いなく、男性の場合、エム的な感受性がなければ反感を覚える人もいるかもしれません。 |
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分類 | エッセイ集 |
データ | 著者:松浦理英子 発行元:ちくま文庫(1997年12月4日初版第一刷)筑摩書房(1994年9月刊行) |
ご紹介 | 脅威と衝撃、残酷シーンの連続!ドキュメンタリー・・とうたっていますが、今見るとそれほどでもありません(笑) そもそも、これはドキュメンタリーではなく、随所に"やらせ"(と言って悪ければ、監督の世界観によって仕立て上げられた創作映像)が散見されます。ただ、なんとも言えない不思議な味があり、意外と私は気に入っています。 この中に、「女人族が支配する南の島」のドキュメンタリーが収録されているんですね。 ひとえに私は、これをもう一度見たくてDVDを購入したようなものかな・・。 (ちなみにDVDの定価は税抜2,800円ですが、たまに駅とかで売っている激安DVDコーナーで、500円くらいで入手した記憶があります)。 さてこの女人族。劇中解説によれば、村中の女たちが総出で、「オトコ狩り」をやる風習があるのだそうです。 腰巻一つ身に着けた若い男が逃げ惑うのを、女たちが大勢で追いかけ回し、石をぶつけたり、こん棒で引っぱたいたり、えらい騒ぎです。しかし、陰惨な感じはせず、この"オトコ狩り"が村の風習として行われていることが分かります。(あるいは、単なるやらせかもしれないが)。 女たちに捕らえられた男は、"獲物"としてどこかへ運ばれて行きます。 女たちが、若い男を捕まえて、そのあとどうするかは、はっきりとは語られていません。 が、なんとなく、この平和な村では、年に一回のお祭り騒ぎとして、女たちが、成人したばかりの若いチェリーボーイを、みんなで弄び、逆レイプをすることが、通過儀礼になっていると同時に、子孫繁栄の重要なイベントなんだな・・と妙に腑に落ちる感じがします。 子供のころの私は、ドキドキしながらこれを見ていたのを覚えています。 |
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分類 | DVD |
データ | 1962年イタリア作品(日本公開1962年9月) 監督/脚本 グァルティエロ・ヤコペッティ 本編108分 |
ご紹介 | 生きとし生けるものの根源であり、自然界における究極の美であり・・・もし神々あるとすれば最高の造形
といえる・・・『太陽』。 二十世紀も中葉に入り、人類はその『太陽』を、みずからの手で造り出すことに成功しました。それも、複数。 人の手になる『太陽』は、未来永劫、生命の連鎖を破壊しつくす点で、本物の『太陽』とは異なっています。 けれども、仰ぎ見るものを圧倒し、その存在の卑小さを思い知らせる究極の美は・・・神々の作品と比較しても、なんら 遜色がない、と思います。 いやむしろ、これが人類の存在をおびやかす破壊兵器によるものであり、忌むべきものである・・・という常識あるが ゆえに、倒錯した、蠱惑的な美を呼び覚ます結果となり、ついには本物の『太陽』を凌駕するのではないでしょうか。 荒涼たる大地から、すっくと伸びたきのこ雲の姿には、まるでS女性の立ち姿のような エロスとタナトスを感じ、私などはたまらなく“萌え”なんですが・・・・・・分かってもらえないだろうなぁ、きっと。。 |
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分類 | 写真集(きのこ雲) |
データ | U.S.A.$45.00 |
ご紹介 | 拷問、殺戮、乱交、レイプ、その他暴力シーン満載の、“本格的ファンタジーコミック”。ファンタジィと銘打ちながら、
まるで救いようがない暗黒の世界観が魅力です(笑)。 作品としての質が高く、普通に読んで楽しめる(というか、ここでこういう取り上げ方をして、怒るファンがきっといる) んですが、あえて見どころを上げれば、“鷹の団”団長のグリフィス――ものすごく美形――が、拷問されるシーンで しょうか(九巻)。結局、かれは廃人になるのですが、全裸で地下牢に投げ出された姿は、かれが当代の英雄であるがゆえに、 痛ましく、また官能的ですらあります。 『まず最初に逃げ出さないように手足の腱を切って、飯と寝る時間以外は皮剥いだり、爪剥いだり、 焼き鏝当てたり、熱湯につけたり・・・死なないように看病してやりながら・・・』 拷問官のセリフですが、シャレにならないですね。 どうしても気になるのは、かれの性器が無事だったかということです。(*^_^*) 普通、ここまで拷問したら、性器 だけ手つかず・・・ということはないと思うんですが、作者はそこまでは触れていませんね。(まあ、当たり前か)。 ヴィジュアル的にもなかなかなので(怖いですが)、S女性の方に、ぜひ読んでもらいたい一冊でした。 |
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分類 | コミック |
データ | 著者:三浦健太郎 発行元:(株)白泉社 1〜37巻まで発売中(2015年末現在) 定価505円+税 |
ご紹介 | 私が最も尊敬する作家である筒井康隆氏の自選ホラー傑作集。タイトルにある“懲戒の部屋”は、高校生ぐらいのとき
に読んで、頭をぶん殴られたような衝撃を受けた作品でした。 話のすじは、満員電車で痴漢と間違えられたサラリーマンが、たちまち徒党を組んだ女性たちに途中下車させられ、 駅前の保安官詰め所に連行されたところ、女保安官、女権委員会、全婦連、PTA、それに“被害者”と称する女性たちに よって、ものすごーく理不尽な取り調べと、暴力を受ける・・・というものです。 最後は、やってきた女医に腎虚刑と呼ばれる特殊な懲戒術 ――電気器具を用いて、強制的に何度も何度も射精させられる。それも妻子の見ている前で全裸にされて――を施されて終わります。 女たちは、そのような主人公の屈辱的な姿を眺めて、大喜びで歌を歌います。 ・・いかがでしょうか。これを読んで、あなたのm心が刺激されたとすれば、私と同類です(笑)。 作者にはSM的な意図はたぶんなく、作品が発表された当時(1960年代後半)過激化するウーマンリブを皮肉った ブラックユーモアであることは言うまでもありません。今日的には、痴漢えん罪事件などへの問題提起として読むことも できるでしょう。 そうは言っても、これほどまでに私のm心を掻き乱す作品は、ちょっと他に見あたりません。たぶん、作者がSMを意識せず、 微妙に“ありそうでなさそうなこと”を書いているのが、良いのではないかと思います。 本書には、表題作の他にも、狂気と笑いに満ちた作品が多数収録されており、筒井康隆のエッセンスがつまった最高の一冊として だれにでもお奨めできます。 |
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分類 | 小説 |
データ | 著者:筒井康隆 発行元:(株)新潮社 定価438円+税 |
サディスティックな♀たちから
虫けらみたいにされてしまう♂の頁
++ 近未來 ++
(CFNM小説,女尊男卑,男性器拷問,去勢罰)