[23] 男に生まれてきて、異性からこんな目に遭わされるとは、想像をはるかに超えていました。女権思想だか、フェミニズム運動だか知りませんが、実の妹や従姉が見ている前で、全裸にさせられ、 よってたかって性器を凌辱され、文字通りの"嫐りもの"にされたのでした。 特に耐え難かったのは、女たちが僕の生殖器を笑いながらしごき、物理的な刺激を与え続けることで、 無理やり勃起させようとしたことでした。 もちろん僕は我慢しました。 こんなフェミババアどもに男の一番大事な部分を自由にされたということが最大級の屈辱でした。 (正直、お尻の穴を掘られたことよりも、精神的苦痛の度合いは大きかったです) しかも、この間ずっと手錠をかけられたままでした。 女性医師の新妻千枝子が、僕が歯を食いしばって耐えている様子を見て、目を細めました。 「がまんしちゃって……」 僕にだけ聞こえる声で彼女は言い、ハンドバックから安全剃刀を取り出しました。 「ずーっと小ちゃいままのオチンチンには、ふさわしいでしょ」 そう言って、僕の下半身に、泡状のシェーバーを大量にぶちまけました。 彼女は、従姉の水上麻衣子に安全剃刀を授けました。 「なにするんだ……」 弱々しく僕はつぶやきましたが、これから何をされるかは明らかでした。 「や、やめてくれ」 僕の懇願を無視して(できるだけ僕の顔を見ないようにしながら)水上麻衣子が、僕の下腹部に安全剃刀を当てました。 マジメな彼女は、周囲の女性たちの指示に忠実に従うつもりのようでした。 「ペニスを下向きにして、左手で押さえなければダメよ」 女医がアドヴァイスしました。 従姉は、片方の指で僕のペニスをつまみ上げ、それから、ぐっと又の内側に引っ張りました。 女性医師の言葉に従って、剃毛するつもりのようですが、なかなかうまくいきません。 彼女はぶきっちょで、子供のころ、よくクレヨンを折っていたことを思い出しました。 荒っぽい彼女の息遣いが間近に聞こえました。 香水のいい匂いがしました。 子供のころから伸ばしたままの髪の毛が、僕の裸の胸にふれました。 懸命な彼女は、僕のペニスを無遠慮に握りしめました。 (しまった、余計なことを考えるな) OLの制服が、わずかに乱れ、胸の第一ボタンが開いているのが見えました。 (麻衣子め、バストを見せびらかしやがって) (85いや、87くらいあるかな) (いつのまに、あんなに) 僕の目線に気づいた小宮さなえが、フッと笑ったような気がしました。 (男って、本当に馬鹿) 言われた気がしました。 「あなた、どこ見てるのよ」 新妻千枝子がつぶやきました。 その言葉が引き金になったように、僕の生殖器に力が宿りました。 水上麻衣子が、安全剃刀を投げ捨てました。 女たちが、歓声とも悲鳴ともつかない声をもらしました。 「ちょっと、なに考えてるのよ!!」 「お仕置きの最中に、チンポコ勃起させるとは、いい度胸だ! 「あなた、恥ずかしくないの?ねえ、恥ずかしくないの!!」 「男って、本当にイヤね!!」 「へし折るぞ!!」 口々に言います。 彼女たちの目から逃れようと、お尻をくねらせましたが、もちろん無駄な努力でした。 騒ぎを聞きつけ(?)水上麻衣子の母、僕にとっては叔母の裕美子が部屋に戻って来ました。 「どうしたかと思って戻ってきたら、もう、何やってるの!!」 彼女は心底あきれたように言いました。 そして、嬉々としてまた僕のお仕置きに加わったのでした。 |