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 「アジア女連から、お客様をお連れしました」
 また、新しい女がやって来ました。
 女性党議員の小宮さなえです。TVで見たことがあります。
 女子アナ出身の彼女は、柔和な顔つきの美人ですが、TVの討論番組とかで、『女性に対する性暴力を撲滅し、痴漢や性犯罪男に対して去勢罰を導入する』とか、 そんなことを平気で言うので、世の男からは恐れられています。
 「この子、いったい、なにをやったの?」
 香港出身のアイリス・ユンという名前の女が、やや癖のある日本語で尋ねました。
 「女として、絶対に、許せないこと」
 答えたのは、榎本美沙子です。切れ長の目で睨まれると、怖いです・・・・。
 「・・・・妹が、被害者なんですってね」
 小宮さなえが言い、僕を睨みつけました。
 「許せないわね」
 「妹が被害者!!?信じられないわ」
 アイリスがオーバーなリアクションで言います。
 彼女は19歳の留学生です。
 ・・・・どうして、こんな外国の女まで加わってくるのかな。
 しかし、これが女権委員会のやり方なのでした。
 小宮さなえが、アイリスをみんなに紹介しました。
 『アジア女性連盟に所属しており、日本人男性によるアジア地域での性的搾取の現状と対策について、実践的な研究をしている』と。
 「ちょうどいい機会だから、見てもらおうと思って」
 「わたし、ニホンの男性について、学ばせてもらうわ」
 アイリスが、そう言って、僕にウィンクをしました。
 「アジアでは、長い間、男性優位の伝統と歴史の元で、女性たちが虐げられてきました。いまこそ、女が一斉に蜂起するときなのです」
 日本の女子大生の上原絵里奈も負けじと言います。
 アイリスはうなずき、「いっしょにがんばりましょう!」と言いました。
 僕は、これからどうされてしまうのでしょうか。

    
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