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 上原絵里菜が近づいて来て、いきなり僕のほっぺたを抓りました。
 「い、痛たたたたた!なにすんだよ!!」
 僕は、同年代の彼女の手を乱暴に振り払いました。
 「女性に逆らう気なの?」
 上原絵里菜が声を荒げました。
 「ふざけんな、なんで、お前みたいな女に、やられなくちゃならないんだよ!」
 僕も負けずに言い返します。
 僕は、女たち全員を睨みつけ、「ぜったいに、お前たちみたいな女の思い通りにならないからな!!」と叫びました。
 すると、榎本美沙子が口を開きました。
 彼女は、余裕たっぷりに笑いながら、「フーン?そんなこと言って、あとで、泣くようになっても知らないよ」と言いました。
 「ふふふ・・・・これくらい、元気があった方が、こっちとしても面白いよ」
 越石さくらが言い、僕のほっぺた(というよりも、くちびるのあたり)を、力いっぱい抓りました。
 上原絵里菜とは比べ物にならない強い力で、くちびるが、ひん曲がってしまうかと思いました。
 こんなひどい折檻は、母親にさえ、されたことがありません。
 「いたい痛い。やめろ!!」
 「あたしたちに逆らうからよ」
 彼女は僕の胸にヒールを当てると、足にぐいっと力を込めて、押し倒しました。
 僕は、取り調べの椅子ごとひっくり返ります。
 「ちくしょう!!」
 「あなた、正座しなさい」
 朝日奈泰子が、そう言って、僕に手を差しのべました。
 その場に起き上がらせ、正座させようとします。
 「はなせよ!!」
 僕は、興奮して朝日奈泰子の手を引っかきました。
 「あ痛い、引っかかれた」
 「ちょっとォ!なにすんのよ」
 越石さくらが僕の腕をつかみ、朝日奈泰子を逃がしました。
 僕は、越石さくらの下半身に向かって、タックルを仕掛けようと試みます。
 でも、だめでした。
 「なめんな!!!」
 越石さくらが、素早く足払いをかけて、僕をその場で転倒させます。
 後で知ったことですが、彼女は合気道の有段者でした。
 僕は受け身をとることもできません。
 越石さくらが僕の胸に飛び乗り、両足で肩を押さえ込みました。
 たった一人の女に押し倒されるなんて、男としては屈辱ですが、これが現実です。
 僕は、天井に向かって、「ちくしょう!!」と叫びました。
 「もし、あなたが、女の取り調べだと思って甘く考えてるなら、今のうちに認識をあらためた方がいいわね」
 朝日奈泰子が、ダメ押しするように言いました。
 「わかった!?これ以上逆らうと、本当に、どんな目に遭うか、わからないよ」
 榎本美沙子が、押し入れからアルミ製の特殊警棒を二本取り出し、一本を自分が持ち、もう一本を上原絵里菜に手渡しました。
 「ふ、ふざけんなよ。こんなところに連れて来やがって」
 と、僕は答えました。
 僕は、この時点では、まだ彼女たちをなめていました。
 本当の怖さが分かっていなかったと思います。
 もうすぐ、嫌というほど、思い知らされることになります。

    
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