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 そこへ、すらっと背の高い女がやって来ました。
 越石さくらとは対照的に、ロングヘアーで面長の美人です。
 最初、30歳くらいかと思いましたが、実は37歳だそうです。
 フェミニストといえば、ブスばかりだと思っていたので、正直驚きました。
 "女の敵を切りきざむ会"という、いかにもな名称の団体の主催者でした。
 その名を榎本美沙子といい、僕は知りませんでしたが、フェミニズムの世界では有名な人物でした。
 彼女は、「女と男の最終戦争」という本の中で、「わたしたち女性は、最終的かつ永遠に男どもに勝利をし、 完全な女性上位社会を実現しなければならない。近未来においては、政治・経済・学問・文化あらゆる分野において、女性だけが活躍すればよく、 男どもは単純労働に従事する限りで存在を許される」という自説を披露して話題となったそうです。
 榎本美沙子は、取調室の壁に何枚も貼ってあるポスターの一枚をはがし、新しい別のものに交換しました。
 "6月30日、国際女権推進フェス開催"と書いてあります。
 「ちょうどいいわ。あんた、フェスの血祭りにしてあげるよ」
 そう言って、榎本美沙子が笑いました。
 越石さくら、朝日奈泰子、上原絵里菜も笑っています。
 こんなおそろしいフェミニストたちに囲まれて、僕はどうなってしまうのでしょうか。
 いよいよ取り調べが始まりました。

    
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