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登場人物紹介
・僕  中学1年
・義母 志津絵  42歳 “あかね流”第十二代師範。
・志穂 22歳  志津絵の長女。
・美津子おば様  37歳 
・理絵子おば様  35歳 
・ノリコ 17歳  美津子おば様の長女。
・鳥羽淑子 40歳 “あかね流”を学ぶ。
・鳥羽ゆみ 12歳  淑子の娘。
・チカコ 13歳 クラスメイト。鳥羽ゆみの手下。
・マサコ 12歳 クラスメイト。鳥羽ゆみの手下。
・内村奈々子 21歳 家事手伝い。
・綾  10歳 実の妹
・くみ 10歳 妹の仲良し。
・女子大生A 21歳 姉の友だち。
・女子大生B 22歳 姉の友だち。

 男の子のしつけ方その2


 僕はその日、学校から帰るのが嫌だった。

 それで、モトムラ君と二人で、デパートの屋上にあるゲームセンターへ行き、三時まで時間をつぶしたけれど、 モトムラ君が塾があるというので、それからは一人になってしまった。

 モトムラ君と入れ違うように、風紀委員の鳥羽ゆみが屋上に現れ、僕を捕縛した。
 彼女は、最初から僕の居場所を突き止め、一人になるタイミングを狙っていたのである。
 女の子一人だけなら、ふりきって逃げることもできたが、彼女はケータイを駆使して、クラスメイトのマサコとチカを呼び寄せていた。
 マサコとチカは、ブスで頭がわるいから、鳥羽ゆみの言いなりである。
 彼女たちは僕の靴を脱がし、走って逃げられないようにしてから、一階へと続くエレベーターに乗せた。

 デパートの一階では、姉志穂が待っていた。
 僕はすべてをさとり、観念した。鳥羽ゆみは、家で待つ義母のまわし者だったのだ。
 姉は三人に礼を言うと、僕の手を取り、「なにをやっていたの?二時の約束だったはずでしょ。お母様だけでなく、美津子おば様も、 理絵子おば様も、ずーっと、しびれを切らしているわよ」と言った。

 「ええ!なんで、おばさんたちがいるの!??」
 あまりのことに、僕は、半分しか血のつながっていない姉につかみかかった。

 「ちょっと、よしてよ!」
 そう言って、姉は僕の手をふり払った。
 「美津子おば様と、理絵子おば様は、お花のお稽古のあとで、たまたま寄っただけよ」

 「そ、そんな・・・・・・」

 「あ、それから、鳥羽さんの奥様もいらしてるわよ」
 姉が、今度は明らかに意地悪な目を光らせて言った。

 「あ、うちのママいるんだ?それなら、わたしもお邪魔しようかしら」
 わざとらしく、鳥羽ゆみが言った。
 「チカと、マサコも来るわよねえ」

 「もちろん」
 「行くわ」
 二人がうなずいた。

 「あ、そうそう、あと、わたしの大学のお友達が、お母様にお花を習いたいって言ってて、今日顔見せに来ることになってるわ」
 姉が、もはや勝ち誇ったように言った。
 「ちなみに、二人とも女だけど」

 「ふ、ふざけんな!!」
 僕はついに怒りを爆発させた。生意気な姉の髪をつかんで、ずたずたに引き裂いてやりたい衝動にかられる。
 だが、もちろん、そんなことができるはずもなかった。
 うかつに反抗すれば、この後の自分がツラくなるだけだ。

 「さ、行きましょうか」
 鳥羽ゆみが、僕の腕を取って歩き出した。
 マサコとチカが、それにならい、歩き出す。

 「・・・・・・逃げられるわけ、ないのにねえ」
 姉がそうつぶやいて、タバコに火をつけた。





 家の門をくぐると、妹の綾が待っていた。
 この屋敷で、唯一僕と完全に同じ血の彼女は、いつだって僕の味方である。
 その綾が、今日に限ってはよそよそしい態度で、僕の目を見ようとしない。

 ・・・・その理由はすぐに分かった。
 彼女は、『めずらしい外国のお菓子があるから』とか、そんな理由で、 友達を呼ぶように、義母に言いつけられ、それに忠実に従っていたのである。

 妹とは、小学校から大の仲良しの“くみちゃん”が、あどけない顔で僕にあいさつをした。そういえば、 以前、夏休みに、算数の宿題を教えてあげたことがある。

 僕は、このまま屋敷を駆け出そうかと思った。
 しかし、それを実行に移すかどうか迷っているうちに、二人の叔母のうち、理絵子おばさんに見つかってしまった。
 美津子おばさんはおっとりしているが、理絵子おばさんはキツイ性格をしている。
 彼女は僕が道草をして、帰ってこなかったことに怒り、「これはいつもより厳しいお仕置きが必要だわね」
 ・・・などと言いながら、僕の腕を引っぱり、芝生のある中庭へと連れて行った。

 「ひゅ♪」
 と口笛を鳴らして、鳥羽ゆみと、マサコ、チカが続き、妹の綾は悲しそうな顔で、くみちゃんは不思議そうな顔で、 後を追いかけた。

 中庭では、義母と、美津子おばさん、美津子おばさんの娘で高校生のノリコ、それに鳥羽ゆみのママが、談笑しながら紅茶を飲んでいた。

 そこへ、僕と、理絵子おばさん、鳥羽ゆみ、マサコ、チカ、妹、くみちゃんが到着した。

 姉と、二人の学友もすぐにやってきた。姉は気軽なジーンズ姿で、女子大生二人は、和服を着ていた。

 “家事手伝い”として住み込みで働いている二十一歳の内村奈々子が、女性たちにお茶と、ロールケーキを給仕した。

 僕は、鳥羽ゆみの母親に挨拶をさせられ、それから義母と姉に連れられて、いったん部屋へ。
 そこで制服を脱がされ、パンツ一丁にさせられて、ふたたび庭へ。
 「ちょ、ちょっと、待って。なんで、きょうは、こんなに大勢いるの?」
 僕は、屠場に引かれていく家畜のように、両足をつっぱり、イヤイヤをして見せた。

 姉の志穂はその様子をにやにや見ながら、
 「べつに。ただの偶然でしょ?」

 「そ、それなら、みんなが帰ってからにしてよ」

 「なに言ってるのよ。あんたがゲーセンなんかで時間つぶしてたから、こうなるんでしょ。自業自得よ」

 「あら、なに、この子、遅いと思ったら、より道してたのね」
 義母が言った。
 「学校の帰りに、より道したらいけないって、何度言ったらわかるの!」

 「ご、ごめんよ・・・・。でも、きょうは、どうしても帰りたくなかったんだ」

 「いい訳は聞きたくありません!」
 義母が厳しい目で僕を見つめた。
 「ゲームセンターなんかで、あなたが犯罪に巻き込まれたりしたら大変だから、言ってるのよ」

 「・・・・・・はい。すみません」

 「いいわ。分かったら、素直にいうこと聞くわね」

 「・・・・・・・・・・・・」

 「お返事は?」

 「はい」

 「声が小さいわ。もういちど、大きな声で、お返事して」

 「あの・・・・・・せめて、きょうは、パンツだけははいたままにして!」
 僕は涙を流して、義母と姉にすがりついた。

 「あのね、子供のくせに、恥ずかしがる必要はないのよ」
 姉が、優しく諭すように言った。
 「べつに、女のひとたちは、中学生のあなたの裸なんて、これっぽちも見たいと思わないよ?」

 「でも、恥ずかしいよ!」

 「子供のくせに、なに言ってるのかしらねえ・・・・・」
 義母が目を細めた。
 「つい最近まで、お姉ちゃんたちと、お風呂に入っていたくせに」

 「そうよ。あなたのオチンチンなんか、見てもなんともないわよ」

 「でも、同じクラスの女子がいるんだよ!・・・じゃあ、せめて、あいつらだけでも、帰らせてよ!!」

 「そんな失礼なこと、できるわけないでしょう」  義母が言った。穏やかではあるが、威厳のある口調。さすが、十二代続く『あかね流』の師範をつとめる女性だけのことはある、と僕は思った。





 そのとき、しびれを切らしたのか、理絵子おばさんと、鳥羽ゆみのママが、屋敷のなかに上がってきた。
 「手こずっているみたいね」
 「お手伝いしましょうか」

 「あ、いま行きます。すみません」
 そう言って姉は僕の尻を叩いた。
 「ほら、もたもたしてると、理絵子おば様に叱られるわよ」

 大人の女四人に囲まれて、僕に逃れる術はなかった。
 僕は、四人に腕をつかまれ、半ば自分で歩き、半ば宙をすべるような格好で、女性たちが大勢たむろする中庭へと引き出された。

 これから何が始まるのか、事情を知る人も知らない人も、一様にシーンとなってしまった。
 「ちょっと、なに、あれ」
 姉の友達の一人が、つぶやいた。

 姉は、それに答える代わりに、僕を芝生の中央へ連れ出した。
 とうぜん、女性たちの輪が、僕と姉を中心にして移動することになる。
 知らない人はけげんな顔で、知る人は好奇心に目を輝かせ、僕と、姉の一挙一動の注目した。
 僕は、やっぱり恥ずかしさのあまり、顔を上げることさえできない。

 お手伝いの奈々子が、2メートルほどのポールを立てて、準備ができていた。
 「自分で脱げるわね」
 と姉が言い、僕にパンツを脱いで全裸になるように命じた。

 「どうした!脱がないなら、あたしたちが脱がしちゃうぞー」
 美津子おばさんの娘のノリコが言った。

 姉は苦笑しながら、「ほら、ノリちゃんがああ言ってるわよ」
 といって、僕の尻を叩いた。

 「や、やっぱり、恥ずかしいよ」

 「なに言ってるのよ。ノリちゃんとお風呂入ったこと、あるでしょ」
 美津子おばさんが言った。
 「もう〜じれったい!お仕置きなんだから、脱がすわよ!!」
 おばさんが、手を伸ばした。

 「やめて!!」
 僕は思わずしゃがみ込んだ。
 両手でパンツを押さえ、その場でうずくまる。

 「こらっ!!立ちなさい」
 と美津子おばさん。
 「ちょっと、いつもは、もっと素直じゃないの!」

 「子供のくせに、恥ずかしがるんじゃありません。それに、男の子でしょ」
 鳥羽ゆみのママ、淑子が加勢してきた。
 「やめろ!!」
 僕は、思わず彼女の手を引っかいた。

 「ちょっとオ!!こんなに反抗するなんて、聞いてないわよう」
 手をさすりながら鳥羽淑子が言った。
 「跡が残ったら、どうしてくれるのよ!」

 「マサミチ君。いいかげんにしてちょうだい」
 義母が言った。

 「こうなったら、わたしたちが押さえつけている間に、脱がしちゃって」
 理絵子おばさんが、僕の肩を押さえつけた。

 姉と、それに従姉のノリコ、さらに姉の友達の女子大生までが、協力して僕の手や足を押さえた。
 僕はもう半狂乱になって、滅茶苦茶に暴れまくったが、しょせん多勢に無勢だった。
 鳥羽ゆみのママが、僕のお腹に馬乗りになった。
 「ママ、ナイス!」
 と、ゆみが言った。

 マウントポジションを取られてしまえば、もはや泣こうが叫ぼうが、相手の意のままである。
 総勢十四人の女が見守る中で、僕はおしめを交換する幼児みたいに足を持ち上げられ、ゆっくりとパンツをむしり取られた。
 クラスメートの三人と、妹の友達のくみちゃんまでが、目を輝かせて、その様子を眺めていた。

 「いつもみたいに、さっさと自分から脱げばよかったのにねえ」
 姉が言った。

 「いつもは自分から脱ぐの?」
 と、友達の女子大生。

 「そうよ。男の子なんだし、中学生ぐらいで、恥ずかしがる必要なんてないのにね」

 「ふーん。でも、こんなに恥ずかしがるなんて、カワイイわね」
 そう言って、和服の女子大生が僕の下半身をのぞき込んだ。
 「あ、毛が生えてる!」

 「本当だ。中1でもうこんなに生えるんだ。うちの娘は、まだだけど」
 鳥羽ゆみのママが言った。

 「ちょっと、やめてよ、ママ」
 ゆみが笑いながら、僕の下半身を眺めた。
 「へ〜男の子のカラダって、こうなってるんだ」

 「あら、見たことないの?いっしょにお風呂入ったりしない?」
 姉が言った。

 「あ、わたし、兄弟いないんで」
 ゆみが言った。

 「じゃ、いい機会だから、じっくり観察させてもらえば」
 和服姿の女子大生が言った。

 「そうする〜♪」
 マサコ、チカを従えて、ゆみが言った。

 「男子中学生の裸なんて、めったに見れるもんじゃないわ」
 もう一人の女子大生も言った。

 「わたしも見たい!」
 と、妹の友達のくみちゃんが言った。

 「あらあら、これじゃまるで、おちんちんの観察会ね」
 美津子おばさんが笑いながら言った。
 「今回は、どんな悪さをしたの?」

 「わたしと、綾のお風呂をのぞいたのよ。それも三日続けて」
 姉が言った。

 えっ!??
 と、妹の綾が僕の顔を見た。
 お仕置きの理由までは、知らされていなかったのだろう。

 その他の女性たちは、「ええー?!!それじゃあ、自業自得よねえ・・・」
 「男の子って、ほんと、イヤねえ」
 「いまのうちに厳しく躾けないと、将来痴漢をしたりするようになるわよ」
 「そうね」
 「見られる女の子の気持ちを理解らせないと」
 「だから、パンツ脱がしの刑でいいんじゃない」
 「オチンチンにお灸をすえた方がいいわ」
 ・・・・などと、お仕置きムードが高まってしまっている。

 「よし、じゃ今日は、いつもの"お立たせ"と、"お尻ベンベン"に代わって、ちょっと厳しめだけど、"お浣腸"を行いたいと思います。お母様、それでいいでしょ?」
 姉が言った。
 義母は軽くうなづいて、
 「準備をお願いします」と言った。

 「はい」
 お手伝いの奈々子が屋敷にかけて行った。

 姉と、理絵子おばさん、鳥羽淑子らが中心になって、僕をポールに縛りつけた。
 ひもで両手首を固定され、お尻を突き出した姿勢をたもつように命じられる。
 そのまわりをずらっと女性たちが取り囲んだ。
 「ほらッ!!しっかりお尻突き出す!!」
 姉が、集まった女性たちにサービスするみたいに、僕の尻をひっぱたいた。





 内村奈々子が戻って来た。
 彼女は、銀色のトレーを抱えていた。トレーには、注射器の形をした浣腸器が3本と、ピンクの液体が入ったボトルが乗せられていた。

 「こちらでよろしいでしょうか?」
 内村奈々子が言うと、姉志穂は満足げに目を細め、「いいわ、はじめてちょうだい」と言った。

 「はい」
 内村奈々子が、慣れた手つきで浣腸器をボトルに差し込み、液体を吸い上げた。

 「ちょっと濃すぎるようだから、お湯で調整した方がいいわね」
 義母志津絵のアドバイスがあり、内村奈々子は液体の三分の一を捨てて、その分をぬるま湯で満たした。

 「では、やります」
 内村奈々子が、浣腸器を僕のお尻につきつけた。

 「ほらッ!!足、閉じない!!」
 姉の叱責が飛んだ。叱られても、恥ずかしさのあまり、どうしても内股の女の子スタイルになってしまう。
 姉は「ちっ」と舌打ちをし、「あんたたち、押さえてくれる」と言った。

 クラスメートの鳥羽ゆみ、チカ、マサコの三人が大喜びで、僕の脚に抱きついた。
 「うわ、ちんちんが目の前にある!」
 三人のうちのだれかが言い、女性たちの笑いを誘った。

 意地悪な鳥羽ゆみは、僕の股を限界まで開くようにさせた。
 「頭、高いわね」
 美津子おばさんが言い、娘のノリコに僕の頭髪を押さえさせた。
 女子高生のノリコは、「パンツ見たら許さないよ」と言って、僕の頭を、両手でぐいっと押し下げた。
 言葉とは裏腹に、わざとミニスカの隙間から見せて、挑発していた。

 僕の頭は、お尻の高さと同じくらいになった。
 まるで、馬乗り遊びの先頭の人みたいな恰好である。
 そのことは鳥羽ゆみも同じように思ったらしく、彼女は茶目っ気たっぷりに、ぴょこんと僕の背中に飛び乗って見せた。

 「重い、どけ!!」
 僕は、背中の鳥羽ゆみを怒鳴りつけた。
 「ちょっと〜女子に向かって、重いとは失礼な!」
 鳥羽ゆみは笑い、両手の平で、僕の背中とお尻を、べちべち叩いた。
 マサコとチカの二人が、真似をして、僕の尻を叩いた。

 デブのマサコが、鳥羽ゆみにうながされて、僕の背中に飛び乗った。
 僕の身体がぐらつき、二人が芝生に投げ出された。
 「ちょっと、危ない!」
 鳥羽ゆみのママが、声を荒げた。
 「ごめんなさいね」
 義母志津江が言い、僕の胴体を支えるようにした。
 「ほら、マサミチ君、しっかりお立ちなさい!お客様の前で」
 逆V字型に足を広げ、僕はその場で馬跳びの姿勢を維持した。

 内村奈々子が、僕のお尻のワレメを両手でこじ開けた。
 僕は、小学校5年生のとき、はじめてのマスターベーションでパンツを汚して以来、奈々子の"おちんちん検査"を受けるように義母に命じられていた。
 奈々子は、その役割を忠実に果たした。
 彼女は抜き打ちで、僕のズボンをおろし、パンツとその中身までチェックする権限を与えられていたのである。

 うちでは、オナニーの痕跡を発見できるように、白いブリーフを着用することが決まりだった。
 ちょっとでもブリーフにシミが見つかると、奈々子は義母に報告をした。
 そういうときは、決まって夕食の前の時間に、"お尻べんべん"のお仕置きをされるのだった。
 みんなが食事をしている間、下半身を丸出しで、立たされたこともある。
 義母の命令とはいえ、内村奈々子は、明らかに、少年の僕をイジメるのを楽しんでいた。

 内村奈々子の手で、たっぷりとした液体が注入された。
 カーッと熱いものが駆けめぐり、排便したい欲求が瞬時に襲ってきた。
 万が一お漏らしをしてしまえば、さらにひどいお仕置きが待っている。
 僕は、固く目を閉じ、歯を食いしばって耐えた。
 過去の経験から、本当に辛いのは、最初の三十秒くらいで、それを耐えれば、お漏らしをする危険からはとりあえず脱出できることを知っていたのである。
 ところが、この日は違った。
 内村奈々子が"二本目"を準備していたのである。

 「ほら、力抜いてください」
 彼女はそう言って、僕のお尻を軽く叩いた。
 冗談じゃない、と僕は思った。
 「で、出ちゃうよ・・・・」
 僕は、涙と汗と鼻水をたらしながら、言った。

 「え?なに。聞こえないわよ、どうしたの?」
 姉志穂が言った。
 僕はお尻の穴をぎゅっと食いしばるのが精一杯で、姉の問いかけに答えることができなかった。

 「二本目、いきますか?」
 内村奈々子が言った。

 「や、やめ、やめて・・・・」
 ぐいっと両手でお尻の穴をむき出される感覚があり、冷たい浣腸器の先端が、僕の肛門に触れた。

 「ひゃー、ビクビクしてる!」
 姉の友人の女子大生が言った。僕からは見えないところで、彼女が二本目をもらい、浣腸する役割を引き受けたのだった。

 彼女はゆっくりと、およそ100CCの液体を僕の体内に送り込んだ。
 今度は熱いというよりも、冷たい感覚があった。
 不思議な感覚だった。
 猛烈な排便欲求が襲ってくる代わりに、おへその辺りが熱をおびたような妙な感触があった。
 自分の身体に"変化"が現れたことを、僕は女性たちの嬌声によって気づかされた。
 僕は、勃起していた。

 「浣腸は、性感帯の近くを刺激するので、男子の場合、勃起することはあります」
 内村奈々子が、女性たちの疑問に答えた。
 彼女は薬剤師の資格を持っていたのだった。

 「ふーん、お仕置きの最中に、オチンチンを勃起させるなんて、ふざけてると思ったけど、違うのね」
 鳥羽ゆみのママが言った。

 「本人はどうにもならないと思います」

 「ちっちゃなオチンチン固くしちゃって、カワイイじゃん」
 和服姿の女子大生が正面からのぞきこんで言った。

 「み、見ないで!!」

 「あははは、ここにいる全員から丸見えだよ」
 もう一人の女子大生が言った。

 羞恥のあまり、僕はその場で身をくねらせ、しゃがみ込んだ。
 もちろん、両手はポールに結び付けられたままである。

 「だれが座っていいって言った!?」
 たちまち、姉志穂の叱責が飛ぶ。

 「ほら、立ちなさいよ」

 「ゆ、許して」

 「しっかり立たせなさい」
 威厳に満ちた声で義母が言い、美津子おばさんと理絵子おばさんの二人が、僕のお尻を抱きかかえるようにして立たせた。

 うちよせる波のように、ふたたび猛烈な便意が襲ってきた。
 「うう、ぐ、ぐぁ」

 「苦しい?それとも、気持ちいい?」
 女子高生のノリコが言った。

 「み、見ないで・・・・」

 「あはは、マサミチ君のおちんちん、みんな見てるよ♪」

 「ゆるして・・・・」

 「妹の綾ちゃんにも見られてるよ。お友達のくみちゃんにも」

 「・・・・・・・・・・・・」

 「恥ずかしいでしょ?」「でも、こうやってみんなに見られるのもお仕置きのうちなの」「お漏らししたら、許さないからね」
 立て続けにノリコが言い、さも愉快そうに笑った。

 「もう一本あるわね」
 鳥羽ゆみのママが、嗜虐的な笑いとともに言うのが聞こえた。
 「だれがやる?」
 しばらく間があいて、「綾ちゃん、やってみる?」と絵理子おばさんの声が聞こえた。
 妹は無言。

 (綾がやれるわけがない・・・・)

 「綾ちゃんのお風呂をのぞいたんだよ。綾ちゃんのために、お仕置きをしてくれてるんだよ」
 ノリコの声が聞こえた。
 綾が何と答えたかは分からなかったが、複数の女性の手で僕の股は限界まで開かされ、三本目の浣腸器が僕の内臓の入り口に押し当てられた。
 お尻の穴に器具を差し込む手が震えているのが分かった。

 「落ち着いて、そう。ゆ〜っくり。ゆっくり。そう、上手よ」
 内村奈々子の声だけが聞こえた。

 三本目の浣腸が遂行された。最後、少し液体が漏れだしてしまった。
 「よくできたわ、綾」
 姉が、普段よくやっているように、妹の頭をなでたと思った。

 もはや熱いとか冷たいとかいう感じはしなかった。
 僕は、三本目の浣腸の効果で、気が狂いそうになりながら、身もだえし、身体をゆすり、その都度大人の女たちに押さえられながら、必死に耐え続けた。
 まるで、おなかの中に焼けた鉄の棒でも突っ込まれて、ぐるぐるかき回されているみたいだった。

 グリュリュリュリュ〜〜。ついに、おなかが悲鳴を上げだした。

 「本当に、出ちゃう・・・・一度だけ、と、トイレに行かせて!!」
 僕はポールに手を結ばれたまま、その場でしゃがみ込んだ。
 お漏らしの可能性があると判断した女性たちは、僕の身体を解き放っていた。

 「あ・・・・ぐ、うううううう」

 「わかってるとは思うけど、お漏らしをしたら、お仕置き追加だからね」
 そんな姉の言葉は、僕の中で何の意味もなさなかった。

 「で、出ちゃう。見ないで!!」

 「みんなに見られるのもお仕置きのうち!」
 美津子おばさんが言った。

 僕はついに観念した。
 とっくに我慢の限界を超えていた。
 耐えることをあきらめてしまうと、一種の解放感があった。
 僕はポールを握りしめた。
 「ブ、ブ、ブ、ブ、ブ・・・・」と、最初空気の漏れる音がした。
 数秒後に、シュパーッ!!!という噴射音が鳴り響き、僕の下半身は、水状の便を大量にまき散らした。

 「あああああぁ、ううう、うぐぐぐ」

 女性たちが一斉に笑った。

 内村奈々子が、両手のひもをほどき、ポールから解放した。
 姉の志穂が、薔薇園から水やり用のホースを引っ張りだし、僕の頭から水をじゃぼじゃぼ注いだ。
 「ほら、お尻出して。汚いんだから!」
 僕は言われた通りに、彼女に尻を向けた。

 「あら、素直なのね」
 和服姿の女子大生が笑った。

 姉は、水の種類をジェットに切り替えて、僕の股を洗浄した。
 やわらかい便が、太ももや背中にまで飛び散っていたから、完全に洗い流すのに時間がかかった。
 意地悪な姉は、クラスメイトの鳥羽ゆみにホースを授けると、ジェット噴射で股間を攻撃するように仕向けた。
 姉は、排便欲求が通り過ぎた後、僕の生殖器が半勃起状態でいることに気づいていた。

 「ゆみちゃん、やっちゃえ!!オチンチンを撃て〜」
 姉が笑いながら言った。
 その言葉で、他の女性たちも、僕の性器の状態に気づいたに違いなかった。
 鳥羽ゆみは目を輝かせ、前から、後ろから、執拗に僕の性器だけをねらい撃ちした。

 僕は両手で股間をはさみ、庭中を逃げ回った。
 鳥羽ゆみが噴射する水と、マサコ、チカコの両人が追いかけてきた。

 「いやーん、お姉さん、マサミチ君が、逃げるんですぅ」

 姉は真面目な顔でうなずき、「マサミチ君!逃げないの!」そう言って、薔薇の垣根のところで逃げ場をなくした僕の腕をつかんだ。

 姉と鳥羽ゆみの二人に腕をつかまれ、マサコ、チカコに背中を押されながら、僕は女性たちが集合したパラソルのところに連れ戻された。

 義母は一族の女性に命じて、僕をポールの前に立たせた。
 美津子おばさんと娘のノリコが、今度は僕の手をバンザイの格好にさせて、頭の上でポールに縛り付けた。
 足元の芝生が水で濡れていた。

 絵理子おばさんが、"お尻ベンベン"用の懲戒具 (もともとは布団叩きが用いられていたが、より叩きやすいように改良された道具を特注していた)を鳴らしながら、ゆっくりと近づいて来た。
 彼女は、細長い器具の先端で、びっ!!と睾丸を叩き、それから竿の部分を、押し付けたり、弾いたりした。
 「お仕置きの最中に、オチンチンを大きくするなんて、悪い子!!」

 「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

 「やはり、血は争えないわね!あなたの中には、浮気者の血が流れている!!」
 そう言って、おばさんは僕の睾丸をくり返し叩いた。

 「ごめんなさい!ごめんなさい!!」

 「男は本当に嫌!!」
 ビシッ!!っと、懲戒具が僕の内太ももを叩いた。

 「ぐっ・・・ゆるして」

 「……今日は、それくらいでいいわ」
 と、義母志津絵がストップをかけたころには、いたくて痛くてパンツをはけないくらい、僕の睾丸は膨れ上がってしまっていた。
 (義母と姉は、しばらくパンツをはくことを許さなかったので、関係ないのだが)





 「女十四人が見てる前で、お漏らしするなんて、恥ずかしいわね」
 鳥羽ゆみのママが言った。

 「ほんと、恥ずかしいわ。明日から学校に来れないわね」
 と、鳥羽ゆみ。

 「ほほほ、ゆみちゃん、これはお仕置きなんだから、明日からも仲良くしてあげてね」
 義母が言った。

 「いいわ、今日あったことは、クラスの女子には内緒にしておいてあげる。その代わり、言うこときいてもらうわよ」
 鳥羽ゆみが言い、マサコとチカがうなづいた。





 僕が児童相談所の相談員に助け出されたのは、この日から2年後のことであった。
 僕は、小学校5年から、中学を卒業するまで、義母と二人の叔母、姉たちから、"お仕置き"という名のもと、性的虐待を受け続けた。
 学校では女子たちにひどいイジメを受け、成人するころにはすっかり女嫌い(というよりも女性恐怖が身にしみている状態)になってしまっていた。

 学校での話や、児童相談所で受けた虐待については、また別の機会に語ろうと思います。


2017/1/17 作品

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