■ ■ 恥辱の身体測定 ■ ■ |
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女子の身体測定を、ロッカーの中に隠れて、食い入るように眺める俺。 “美少女モデル”Ｎ子が所属するクラスで、俺は一度だけ、授業を受け持ったことがある。 確かにＮ子は可愛い。だが、白いパンツとブラで堂々と他の少女たちに混じって体重計に乗る姿は、まだ子供だ……。 俺は、激しい罪悪感を覚えた。 最初からのぞくつもりで入ったのではなかった。 この学校（聖泉女子学院）で今年２月まで教育実習を受けた俺は、評価証の交付を受けるために、久しぶりに学院を訪れたのだった。 学年主任の福田千鶴子との約束は正午だったが、俺がちょうどに到着すると、彼女は来客中で、３０分以上待たされる羽目になった。 手持無沙汰の俺は、（久しぶりに生徒たちの顔を見て行くかな）などと思いながら、学園内をぶらついているうちに、新学期に行われる全クラス一斉の身体測定に遭遇し、思わずロッカーに隠れてしまったのである。 （虫のよい言い訳と思われるだろうが、狙ったわけではない） 出るに出られなくなり、ロッカー内で息を押し殺していると、体操着姿の女子生徒たちがぞろぞろと現れた。 少女たちはこの教室で体操着を脱ぎ、順番にならんで、まずは体重・身長・胸囲と測定して行き、さいごに女医の検診を受ける。 "そういう趣味"はないと思っていたが……目の前で惜しげもなく体操着を脱ぎ捨て、パンツ一枚で整列する女子生徒たちの姿に、俺は興奮していた。 ブラを着けている少女は、全体の三分の一ぐらいか。 多数派は、清楚な白シミーズ姿で、小さくふくらんだ胸をさらしていた。 （俺は、最悪の変態だ……） うっかりロッカーの中で物音を立ててしまった。（思ったよりもＮ子が幼かったことに動揺したせいである。お約束の展開だが、わざとではない）。 不審に気づいた女子生徒たちが、俺の隠れているロッカーの前に集まってきた。 「だれか隠れてんじゃないの？」 冗談のつもりで体操部のＡ子が言うと、女子生徒たちは、「ええーいやだ！」などと言いながら、ロッカーを力ずくでこじ開けようとする。 こわいもの見たさというやつなのか、意外とはしゃいでいる様子が伝わってくる。 俺は、ロッカーの内側のわずかな出っ張りをつかんで抵抗する。 しかし、それがかえって不自然に思われてしまったようだ。 「鍵がかかってないのに、開かないなんて変！！」 女子生徒たちの騒ぎを聞きつけ、女教師たちが集まって来た。 「だれかいるの！？」 クラス担任の高橋あかね（３４歳）が、ロッカーを叩いた。 「出てこないと、警察に電話しますよ！」 学年主任の福田千鶴子（４７歳）の声だった。 もう助からない。俺は観念して、自分からロッカーの扉を開いた。 「きゃー！！オトコよ、男！」 下着姿の少女たちはパニックになった。 中には犯人が俺であることに驚き、ショックで泣きだす子もいた。 俺は、高橋あかねの手を振り払い、保健室の窓に向かって駆けだした。 少女たちが混乱している間に、逃げてしまおうと思ったのである。 だが、身体測定をしていた女医と看護師、それに二人の女教師が冷静な対応をする。 「みんな、そのオトコを逃さないで！」 「窓から逃げる気だわ！捕まえて！！」 女が集団の力を発揮すると、男などひとたまりもない。 よってたかって押さえられ、衣服はボロボロ、首ねっこ捕まえられて女医の前に引き出される俺。 俺は額を床にこすりつけて土下座するが、当然許してもらえない。 女性たちは、この不届きな痴漢にどんな罰を与えようか相談する。 「フフフ……いいサンプルが手に入ったわ」 そう、冷たく宣言する女医。 「今から、臨時の性教育を始めます」 「ちゃんとカーテン閉めてちょうだい！」 学年主任の福田千鶴子の指示で、数人の少女たちが部屋のカーテンを引っぱり、外から見えないようにした。 それと同時に、高橋あかねと若い看護師の女性が、二人して俺の衣服を脱がしにかかる。 「よ、よせ！」 俺は看護師の細い手をつかみ、抵抗をこころみる。 しかし、無駄だった。ひとクラス二十六人の女子生徒たちに取り囲まれているので、ちょっとでも反抗するそぶりを見せると、よってたかってねじ伏せられてしまう。 「やめてくれー！」いくら泣いても叫んでも、裸を見られた女子生徒たちは、俺に対して容赦しなかった。 俺は三十人の女が見守る中で、全裸にされ、その部屋に用意されていた身体測定の器具を使って、身体中を調べられる。 「は〜い。それでは、みなさん。次はいよいよ男性の身体の中でも、最もわたしたち女性との違いがはっきりしている部分、そうですね、生殖器について調べたいと思います。みなさんはいずれお母さんになるのですから、恥ずかしがらずによく見ておかなければなりません。……そこの三人、見えないなら、もっと前に来なさい。はい、いいですね。それじゃあ、まずは長さを測ってみましょう。メジャーを貸してください。あら、ずいぶん小さいのね……」 2016/11/19 |