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ウーマンリブの時代



 繊細でデリケートなわたしたち女性に比べて、肉体的にも精神的にも男は単純であり、明らかに 下等な動物である。

“男女平等”だって――??

 わたしたちが求めているのは、そんな生やさしい中途半端な結論ではない。女性は男よりも優れているという信念にもとづいて、女性優位の社会を きずきあげよう。

 なにか事あれば、すぐ肉体の力にうったえる(=暴力をふるう)ことを考える男 の権利を圧迫し、女性が男どもを支配する世の中が来れば、すぐにでも世界平和は実現する。

 政治・経済・教育、あらゆる知的作業の現場から男を追放し、すべて女性がこれにとって代わる べきである。
 男は単に労働力として、女性から使役される存在であればいい。・・・・・・。

 ♀マークの入ったピンク色のヘルメットをかぶった女性たちが徒党を組み、彼女たちから、 “女の敵”であると認められた一人の男を取り囲み、口々に追求する。

 女性は常に被害者であり、だから彼女たちは、たとえば男の働いている職場に押しかけ、彼の人生を滅茶苦茶に破壊してしまう ことにも、躊躇はしない。

 “被害者女性”のうったえに応じて、多額の慰謝料を要求する。払えないなら、男を町中の雑踏に 引き出して、衆人環視のもと、土下座を強要することもある。

 週刊誌の見出しにおどる、“男子禁制”、“女だけのデモ行進”、“男吊し上げ集会”といった 官能的な文字。

 やがて、彼女たちの思想を現実のものとするために、結成される“女性党”。

 さらには、天照大神を御神体として祭り上げ、“タツノオトシゴ”をシンボルマークとして持つ、 “女性教団”の設立。

 ちなみに解説しておくと、“タツノオトシゴ”は、雌が雄の身体に卵を産みつけ、雄が全面的に “育児”をするという、風変わりな生態をもつ生き物である。それゆえ、急進的なフェミニストである 彼女たちの、理想の夫婦像というわけだった。

 1970年代にアメリカから日本に上陸し、世の男たちを恐怖させたウーマンリブの嵐は、今では すっかりおとなしくなってしまったようだが、四十年前の日本では、本当にこんなことが 起きていたのである。


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